中村学園女子中学校・中村学園女子高等学校

令和3年7月29日（木）に高校2年GIクラスが第4回GIスキルアップセミナーを受講しました。今回は、「世界中のお母さんに、安心・安全な出産を！」を企業理念に遠隔医療サービスにかかるプラットフォームと医療機器の製造、開発および販売を行っているメロディ・インターナショナル株式会社CEOの尾形優子様をお招きしました。

尾形さんは、2000年に四国4県で取り組む経産省の電子カルテ事業に参画したことがきっかけで2015年に起業されました。現在はICTで遠隔での妊婦検診装置の開発・販売を行い、その装置はブータン王妃が使用したことをきっかけにアジアの新興国に広がりをみせています。「高校生のみなさんには自分のやりたいことを見つけてほしい。本当にやりたいことは隠れていることが多い。何でもやってみるといい。どういう自分になるかをイメージしてみればいい。」というメッセージは生徒たちの心に強く響いたようでした。

講義の後は、事前課題についての意見交換が行われました。事前課題は「世界で、特に新興国において、産科病院の不足や産婦人科医の不足により妊婦さんが適切な診断を受けることができず、高い母子死亡率が課題となっています。この課題を解決したいと思ったとき、あなたは何になりたいですか？次の中から選んでください。①国連の職員、②医師、③民間のIT会社の社長、④国際NGOの職員、⑤その他」というものでした。ここでの意見交換を通じて、異なる職種や置かれた立場の違いから考えると、解決すべき課題にアプローチする方法は様々にあるということを学ぶことができました。

本日の司会は、大賀 曜さん（壱岐中学校出身）と奥 和さん（稲築中学校出身）が務めました。全4回のセミナーが終了しましたが、生徒たちは起業家の方々から多くのことを学び、また一歩グローバル・イノベーター（GI）に近づいたのではないかと思います。