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高校1年生グローバルキャンパスの様子【 B団 】 / Global Campus (Group B)

2018年9月15日

SGH事業の一環として、「グローバルキャンパス」を行いました。

高校1年生約400名がA団:9月10日(月)~12日(水)、B団:9月13日(木)~15日(土)の2団に分かれて、立命館アジア太平洋大学(APU)の留学生とともに2泊3日を過ごし、課題解決力・自己発信力・英語力を養う研修です。今年はAFSの生徒やNZからの留学生など、本校に留学している7名の生徒も一緒に参加しました。

 

【B団 1日目】

 

最初の活動はフラッグメイキング。英話でのコミュニケーションに苦戦しながらも、グローバルリーダーと真剣に話し合いながら、自分たちの目指すものをイメージ化する作業を進めていきます。この作業を通して、色の持つイメージにも文化によって共通点や相違点があることに気づくことができました。初めてのグループ発表では、「とてもわかりやすくイメージ化できている」「もっと大きな声での発表を心がけて」などのアドバイスがありました。その後、英語コミュニケーションのレッスンや18カ国から集まったリーダーの出身国についてのプレゼンテーションがあり、各国の事情や日本との違いに、驚きとともに興味を持って熱心に聞き入っていました。徐々に慣れてきた生徒たちは、積極的に英語で質問していました。

 

 

【B団 2日目】

 

午前中、今回のサポーターの一人、立命館アジア太平洋大学1年生の日本人学生によるプレゼンテーションが行われました。国際色豊かな学校生活でのエピソードや、直前まで参加していたアジア諸国歴訪の体験を通して、国際社会の問題は私たちの日常生活にも大きく関わっていることを分かりやすく話してくれました。自らの意志と積極的な行動によって、世界を変えていこうという前向きな姿勢は、生徒たちにとって大きな刺激となりました。小雨のため、スカベンジャーハントは午前と午後に分けて実施されましたが、生徒たちは謎解きや敷地内に隠されたコードの発見を楽しみました。

  

午後は、各グループの探究テーマについてプレゼンテーションの準備と発表練習を行いました。限られた時間の中で、リーダーと積極的に意見交換しながら熱心に作業を進めました。クラス予選の発表後に、生徒たちは「英語での語彙や表現力が足りない」「アイコンタクトが難しい」など、プレゼンテーション力を高めるために必要なことを再認識していました。他の同様のイベントでの指導経験が豊富なグローバルリーダーは、本校生の意欲や積極性を高く評価していました。

  

夕刻のグローバルタレントショーでは、各国の民族衣装を着るグローバルファッションショーに続いて、本校の有志生徒によるダンス、そして楽器演奏と歌を披露しました。リーダーたちも歌や伝統的な踊りを披露、最後は全員でのダンスで大いに盛り上がりました。

 

 

【B団 最終日】

 

最終日はクラス代表グループによるプレゼンテーション本選が行われました。前日のクラス予選での改善点をふまえて、声の大きさや目配りにも留意するなど、どのグループもより分かりやすく興味深い発表となっていました。食糧不足を解決する手段としての「昆虫食」の提案、先進国と発展途上国の給食事情の違いを通して食と経済の問題を考察するもの、健康寿命を延ばすための世界の伝統食の見直しなど、多様なテーマについて、さまざまな手法を用いてプレゼンテーションを行いました。予選も含め、どのグループもそれぞれの視点で世界の食と問題に向き合う貴重な機会となりました。

 

修了式では、スカベンジャーハントとグループ発表の表彰(Best idea, Best research, Best presentation)の後、各グループのリーダーから修了証が一人一人に手渡されました。交流を深めたリーダーへの感謝と別れの寂しさに涙する生徒も見られました。

 

グローバルリーダーのみなさんは、母国語ではない英語を使いこなすだけでなく、日本語やその他の言語も積極的に勉強しています。今回のグローバルキャンパスを通して、彼らは「努力すれば誰でも外国語を習得できるし、それが自分の視野を広げ、世界を変える力にもなる」ことを示してくれました。また、自ら課題を発見し、協働して解決策を探っていくことの面白さと大切さを学びました。英語学習や異文化理解にとどまらず、自分の生き方を見つめ直し、世界との関わり方を考えさせられた3日間となりました。生徒たち一人一人が、これらのメッセージをしっかりと受け止め、今後の学校生活にいかしてほしいと思います。