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高大連携の取り組み「遺伝子組換え実験」に挑戦!

2024年3月1日

1月29、30日、生物化学部の生徒3名と顧問の武宮先生が、中村学園大学栄養科学科 末武 勲研究室を訪問し、遺伝子組換えの実験を行いました。生物化学部員の「生化学専門の先生に直接指導してもらいたい」という要望を、末武教授が快諾くださり、高校と大学が連携する学びの場が実現しました。
本校の生物化学部では、生物の飼育のほか、様々な実験・観察をする学習活動を行っています。
今回、生徒がテーマに選んだのは「遺伝子組換え」です。オワンクラゲが持つ光るGFP(緑色蛍光タンパク質)※遺伝子を、大腸菌のプラスミドと呼ばれるDNA分子に連結し、大腸菌のなかでGFP遺伝子を発現させます。この実験から、生物の細胞の中で遺伝子からタンパク質が合成される流れを学ぶことができます。
末武教授の指導のもと、生徒たちは、準備したGFP遺伝子をもつ大腸菌を培地に広げ、プレート内で培養させました。翌日、プレートに紫外線を当てると、大腸菌が合成した緑色に発光するGFPが観察できました。生物化学部は、他の教育機関でもこの実験を試みていましたが、思うような実験結果が得られずにいました。今回念願の実験を成功させることが出来て、とても喜んでいました。

実験後は、末武教授との質疑応答のほか、栄養科学科 加藤 正樹教授の案内による実験設備見学の時間も頂きました。生徒たちは、「教科書で読むのと、実際に実験で検証をしてみるのとでは全く理解度が違う。」「実験キットではうまくいかなかったが、末武先生の条件だとはっきりと発光が確認できて驚いた」「高校にはない器具や設備に触れ、とても貴重な経験だった」と話します。
部員たちにとって、今までない、深い学びを得るよい機会となりました。

※GFP・・・ (Green Fluorescent Protein)緑色に光るタンパク質。下村脩博士はこの光るタンパク質の発見と応用で、マーティン・チャルフィー博士、ロジャー・チェン博とともにノーベル化学賞を受賞しています。